再生の仕方

<最後チャートやってます>

 

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Chris SSGさんのミックスを聞いて完全に意識が別世界に移ってしまった午後5時。

 

音楽を聴く環境。時間、空間。

 

大学の講義で「音楽と心理」という授業があった時、クリストファー・スモールが提唱したミュージッキングという考え方があることを学んだ。

 

ミュージッキングという考え方 (講義レポートより参照)

”音楽”=”music”に”~ing”を足すこと名詞を動名詞化したものであり、”音楽すること”という考えである。そもそも音楽は意味を内包する自律したテクストとして扱われて いた。リズム、メロディ、ハーモニーと音楽を構成する三大要素の元、構造的なモノとして扱われ てきた歴史があった。(中略)しかし、 このスモールは、音楽を演奏する”もの”の存在が抜け落ちていた歴史に対し、音楽を実践するものへの意味を見出した。部屋で好きな音楽をかけることにも”ミュージッキング”の概念が当てはまるとするならば、音楽に社会的、文化的な側面、つまりコンテクストが存在することを改めて認識させてくれたのである。 

 

それで自分は、音楽に強烈に絡みついているコンテクストが、幼少期の車内BGM(ありがち)とゲームのBGMだったことを書いたはず。

 

それはそうで、音楽を聴くことが常ではなかった幼少期において音楽を聴く時間は、帰省時の車の中か、ゲームの中でしかなかったから。

iPodが我が家に来たのなんて中学2年とかだったし。CDも買う世代でもなく親も音楽にはあまり興味もなく。

 

じゃあJ-POPとかはどうだったんだとか言われても、カラオケでその年のベストヒット10位が歌えるくらいしか知らないし、映画やドラマも見る方じゃないからあまり知らなかったし、今でも悩むくらい歌詞を覚えられない人間だから歌詞で音楽も聞けなかった。

 

やっぱり、車内は音楽を聴くための場として完全に自分の中にあったし、叔父がMDにその月ごとにオリコンチャートを焼いてくれてたりしてくれたり、SMAPDA PUMPみたいなブラックミュージックの要素のあるアイドルや、大瀧詠一山下達郎宇多田ヒカルみたいなアーティストのCDはギリギリ親が持ってて車内で聞いていた。

 

携帯もなかったあの頃は時間が過ぎるのも遅くて、延々と続く高速道路や郊外のラブホテルのネオンなんかの淡い記憶と、親世代の音楽がちょうどリンクしている。

 

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(シティーポップのミックス動画がドライブの映像と一緒にアップされがちな感じは見てて面白い。まあ何を今更って感じだけど。)

 

つまりは、視覚的なイメージと音楽とが、体系づけられた原体験は自分にとってここに確かにあると言える。

 

ゲームも同様に、親がプレイしていたドンキーコング2とFINAL FANTASY10に原体験を覚えている。

 

スーパーファミコンドンキーコングはDavid Wiseという作曲家が基本的に作曲していて、シンセサイザーや様々な楽器を用いて作曲している。

 

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(これは再現動画)

David Wiseは実際にかなり評価されていて、ドンキーコング2に置いては特に、暗めな世界観およびグラフィックのイメージを全く損なうことなく音楽でムーディーに仕上げている。

 

FF10では特にビサイド島っていう序盤に出てくるリゾート地みたいなエリアのBGMが強烈に好きで、ドラムと心地のいいピアノとほろほろと浮かび上がるシンセサイザーを聞くだけでいつでもビサイド島の綺麗な海岸に帰ることができる。

 

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あと、こういうアンビエントなトライバルテクノみたいなのもあったり。

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結構オーケストラな曲も多いけど、ちょくちょくニューエイジ・ミュージックな要素もはらんでたりして、、。

 

つまり、そうした音楽たちがゲーム内で起こったドラマや風景と完全に紐づけられている。世界観に没入しながら音楽に耳を傾けてきた体験が強くここにある。

 

あまりゲームは本数やってきたわけじゃないけど、基本的には音楽を構成する細々とした要素にゲーム(現実世界も入り混じってるけど)で覚えた心象風景を思い起こさせます。

 

で、ドラマや映画体験の少ない自分は基本的にゲーム内での出来事に感傷的になった経験が多く、その感情を再生してくれるような音楽を今でも好んで聴いている。

 

それが今でいうトライバルな感覚だったり、シンセ多用なハウスだったり、ニューエイジミュージックだったり。

 

大学入ったくらいのタイミングでNEW ORDERにハマったのも、過去のゲームとの記憶が紐づけられたシンセに近い音を感じ取ったからかもしれない。

 

それがアシッドハウスや今の自分のエレクトロブームにつながってきたり。

 

あとアンビエントニューエイジ方面はCFCFやCalmに最初ハマったけど、それも完全にゲーム。笑

 

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ここで何が言いたかったかというと、決してゲーム音楽好きをアピールしたいわけじゃなくて、音楽を聴く際に自分なりのコンテクストを持っていることに自覚的になった初めてのきっかけがそれだったということ。

 

そうした態度が生まれた瞬間、音楽に対する姿勢が突如変化していく。それはクラブであっても、どこかのルーフトップでも山の中でも、帰り道の上であっても。

 

音楽的な用語をこうして多く使ってしまっているのは(反省しなくてはいけない、、、)ただ便宜的なだけであって(でもやっぱり時としてちょー便利。)、それがハウスミュージックでもロックでもヒップホップでも、私はそうしたエモフィルターで音楽を聴くことが常であるという、半ば危険なスタンスを提示したかっただけです。

 

じゃあ自分がDJとして何故ハウスをメインにプレイしているかというと、もしかしたらBPM120くらいと設定した方が色々楽だからってだけなのかもしれない。ある程度フレームが設定してあった方がアイデアが湧くというか。(120くらいのBPMが心地よいとかは後付けなだけで)

 

あらゆるジャンルの音楽的要素が詰め込まれたハウストラックは根気次第でたくさん掘り起こせるわけだし、まずCYKのメンバー内ですら好きなハウス・ミュージックがだいぶ違うもの。

 

Cris SSGさんのミックスは、もちろん一つ一つの曲が繊細で素晴らしい作品の数々であることに間違い無いんだけど、それらを通して聴き込むことによって、音楽に対する内的な自分の態度とか、環境による外的な作用の存在を改めて認識させてくれる、いい時間でした。

 

そして、自分の中では当たり前になってしまった音楽の聴き方を今ここでシェアすることで、見てくれた人と、まだしたことない話が出来ればなと思います。

 

何より音楽そのもの知識がどうとかではない部分で、今後も楽しんでいたいな。

音楽的な知識のコンプレックスがあった自分としては。

今となってはどーでもよくなったからこそ。

 

ちなみに上にした話はDJingに当てはめて考えると多くの魅力のうちの10%くらいしか語れてないと思うし、別にここで全て語ってはつまらないし。まあ語れもしないんだけど。また別ってことで。

 

以下チャート的なもの。

 

<Turner Street Sound - Bunsens Vol.1>

Turner Street Soundのデビュー・シングル。暴力的なブロークン・ビーツと裏腹に、不安定だけどどこかエモいシンセサイザーが、ただのダンストラックと言い難い。ドンキーコングとかカービィーっぽい。

 

 オーストラリアはメルボルンから現れた注目のレーベルButter Sessionsから、地元ニューカマーアーティストTurner Street Soundがデビュー・シングルをドロップ!チルアウトやアンビエント、バレアリックなフィーリングが感じられる幻想的なシンセがトラックを軸に、ハイセンスなサウンドが展開されたディープ・テックハウス・チューン!リミキサーにはボスのSleep Dが参加!現在のオーストラリアのハウス・シーンの層の厚さを感じる一枚!超ナイス!!!! (Techniqueより)

 

Len Leise - ING

 僕がSeoul Community RadioやCYKの大阪の時に一曲目でかけたLen Leiseの2016年のやつ。またオーストラリア❤️ かなり実験的な方面にも踏み込んだ作品で、バレアリック&チルなテイストを残しながらもかなりグッときます。タイトリングを信じてWonderingしたり、Swimmingしたり。

 

 

メルボルンのバレアリック・プロデューサー、LEN LEISEが新レーベルを設立!! 
〈International Feel〉主宰のMARK BARROTTによる尽力の甲斐あって、一躍バレアリック・シーンのトップ・プロデューサーへと躍り出たメルボルン在住のLEN LEISE。
そのLENと共に長年に渡って音楽活動を共にしてきたというSALVADORなる人物と共に立ち上げた〈General Purpose〉の記念すべき1st.リリース。
LEN LEISEが昔から好み、現在も影響を与え続けているというアフロやダブ、ポストパンクや実験音楽(SCIENTIST、JAH SHAKA、SAVANT、ADRIAN SHERWOOD、ANDROMEDAといった名を挙げています)にインスピレーションを求めた、これまでのニューエイジ然としたバレアリックな楽曲群とは一線を画した内容。(DISKUNIONより)

 

 

 The Pilotwings - Pour faire pleurer les chômeurs

 

なんか最近、こいつらのアンバサダーなんじゃないか?ってくらい好きなユニット。

こいつらの使うマシーンの音が好きすぎる。

 

FUTURE TIMESやGOING GOOD,SEX TAGSあたりにも通じるような感覚のフランスのデュオTHE PILOTWINGS。なかなか入荷難しかったホーム、〈BROTHERS FROM DIFFERENT MOTHERS〉からのニューリリース!エレクトロ、ブレイクビート、ニューエイジアンビエントトリップホップオールドスクールを今の感覚でアップデート。90s UKサウンド、ダブ、エレクトロニック・ミュージックの魅力が詰まったダンス・ミュージックの面白さ。サウンド・トリップ。(Newtone Records)

 

とりあえずこの三つ、、、。

最近現場ではよりテクノな音やエレクトロサウンドに傾倒しがちだけど、ここら辺のビート使いが本当に大好き。です。